D&D 5th Edition "Hoard of the Dragon Queen" 第1回(1-2レベル)

夢。5日おきに見る奇妙な夢。吹雪と雷、酸と炎。世界が滅びる。そして夢の最後はいつも闇の中から見つめる10の瞳。旅立たねばならないという不可解な衝動と共に目を覚ますと、グリーネストという言葉が心に引っかかっている。バルダーズゲートの南東にある町の名前だ。胸騒ぎがする。荷物をまとめるときだろう。

参加者の皆さんお疲れさまでした。D&D 第5版の公式シナリオを用いた新キャンペーン開幕です。DMはつかださん。PCと参加者は以下の通り。

  • エコー(Echo):ヒューマンのモンク、男性。ソードコースト南方の町グリーネスト在住の船大工。癒しの技に通じている。プレイヤーは 画伯。
  • エルマー(Elmar):ヒューマンのクレリック、男性。女神Suneに仕える神官騎士。カルト・オブ・ドラゴンにさらわれた幼馴染を探してグリーネストを訪れる。プレイヤーは からくり さん。
  • グリフレット(Griflet):ヒューマンのファイター、男性。カルト・オブ・ドラゴンの幹部数名への復讐を誓っている。杖術の使い手。プレイヤーは 死せる詩人 さん。
  • ラディスラク(Ladislak):ヒューマンのパラディン、男性。ドラゴン退治に命をかける隻眼の二刀流。ドラゴンの噂にひかれてグリーネストへ。プレイヤーは 六平文吾 さん。
  • チックス(Chiks):ロックノームのウィザード、男性。破滅の予言に導かれてグリーネストを目指す占い師。プレイヤーは、さるしんご。

ストーリーや遭遇についてはからくりさんのブログもご参照ください。

以下、この日のダイジェストと妄言を、さるしんご責任編集でお届けします。シナリオの内容に思いっきり触れてます。ネタバレ注意です。

グリーネストへの道中から開始。まずは街道を進むPC達が襲われるチュートリアル戦闘から。行軍中のところをオオカミに四方から囲まれました。不信感から馴れ合わないグリフレットが1人離れ、残り4名は一列縦隊。それにしてもPCが揃ってみれば驚きのヒューマン率。ヒューマン強いですからね。

  • 「カンフー使いがハンドアックス投げてる。斧頭会だ。斧頭会」
  • 「ロールパンは程々に」「今日のお前が言うなスレはここですか」
  • チュートリアルは堪能できましたか」「最初の一撃で20が出たから満足です」

難なくオオカミは撃退。グリーネストの町が見えると、なんと火の手が上がり、無法者の軍隊に襲撃されているところでした。急ぎ町の人たちの救援にかけつけるPC。町を襲っているのはコボルドとヒューマンのゴロツキの混成部隊の様子。

  • 「ディレイ」「5版に無いよディレイ」「無いんだあ」
  • 「杖強いな」「つええ」「…」「うわあ恥ずかしいーっ」
  • 「保険のおばちゃんみたいな顔のボス」

どうやら町を襲っている連中はティアマット信者のようです。PCらは助けた一般人たちを連れて町の中央に建つ砦に向かいました。顔見知りのエコーが居たことも幸いして無事に砦の中に入れてもらい、立て籠もっている守備隊や町の住人と合流しました。町の代表(Governer)のナイトヒルさんや赤髭のドワーフエスコバート隊長らと話し合ったPCらは、逃げ遅れた町の人々を助けて連れてくるよう頼まれました。町の窮状を見かねたPCらは頼みを聞き、ポーション数本をもらって襲撃部隊が徘徊する町に戻りました。まずは教会へ。

  • 「夢で見て悪いことが起きそうなのでもしやと思い来てみましたが」「遅い」(え…そんなあ)
  • 「うちわを持ってきたぞ」「おう助かる。どこだ」「これだよ」(ドスン)(クリティカル)
  • 「俺は知っている。あの人はカリスマが高い」「さっきまで疑ってたじゃないですか」「技能は威圧(Intimidation)しかないですよ」

秘密の通路を抜けて砦の外に出て、低い姿勢で物陰に隠れつつ川岸を移動するPC達。何度か行き来しているうちに、川岸に近づいてくる襲撃者たちと戦闘になりました。

  • 「カルトマン」「カルトマン言うな(笑)」「宇宙宗教家カルトマン!」「口癖は『ポアする』」
  • 「カルト・オブ・ドラゴンだよ! 分かれよ!」「あ、敵がキレた」
  • 「木の棒振り回してるヤバい男がレッツパーティって言いましたよ」「安心しろ峰打ちだ」
  • 「こいつ●●(プレイヤー名)だから」「キャラクターを形容して実在の別のプレイヤーのようだと評するのはなかなかひどい」

逃げ遅れた人を多数、無事に砦に連れ戻りました。さらに水車小屋に逃げ込んだ人がいるかもしれないから確認してほしいとの要望に応え、再び町中に出かけましたが、水車小屋ではPCらを罠にかけようと本日最大の戦力が待ち構えていました。大ピンチ。

  • 「リテイナーの空きを人質を一時的に書割にして収納する便利なスロットに使うの禁止」
  • 六尺棒一本でカルト・オブ・ドラゴンを潰す男。それが私」
  • 「もうキャラが完成されちゃっている宣言」「本当に丸太強いなあ」
  • 「ソルジャー・オブ・コミアミ」「コミアミじゃないコアミア」

非常に厳しい戦いでしたが、なんとか死人を出すことなくピンチを切り抜け、捕虜を連れて砦に戻りました。カルティストを尋問し、どうやらグリフレットの仇敵の1人レズミルが敵の(いまのところ一番偉い)支部長であるドラゴン・レディだと分かりました。

  • 「カルティストじゃありませんカルトマンです」
  • 「汁っぽいパラディン」「汁パラ」「パラ汁ぷしゃー」
  • 「やだこの人本当に尋問うまい」
  • 「壁ドンだあ」「腐女子興奮」「壁ドンではない」「グリフレット×カルトマン本ができちゃう」「需要無ぇよ」
  • 「あーイライラしてきた殺したい」「よつばイライラしてきたなー」
  • 「棒に弱いとか?」「棒はやめてください」

砦の城門では戦闘が膠着状態でしたが、業を煮やした敵軍の司祭モンダス(こいつもグリフレットの仇)が援軍のドラゴンであるデニソン(ヒュージサイズ!)に頼み込んで城壁を空中から襲わせました。崩れそうになる砦の守り。PC達は敵に破られた箇所に急行し必死で支えました。

  • 「アコライト! ああ、ようやくちゃんと名前を呼んであげましたね」
  • 「なんかB級映画っぽい死に方しました」

夜明けが近づき敵襲撃部隊は撤退モード。人質を連れて数十名のコボルド達が城壁に近づいてきました。敵指揮官のハーフドラゴン、シアン・ラスがPC達に人質を返して欲しければ自分と決闘せよと挑発してきました。短い躊躇の後、自分を受け入れてくれた町に恩義を感じていたエコーが歩みでて彼に挑みました。

  • 「ワンパン耐え抜きゃいいって」「死ねるっす」
  • 「このハーフドラゴン超慢心してやがるな」

エコーは倒れましたが一命をとりとめました。敵は約束を守って人質を解放し町から去っていきました。住人の命を身体を張って守ったエコーとその仲間たちは町の人に厚く感謝されます。ここで第1章が終了。長い休憩を取ってPCのレベルが2レベルに上がりました。

襲撃から回復も済んでいない町でしたが、町の代表らは町に残った財貨を集めてPCらに依頼をしてきました。敵の本拠地の場所をつきとめ、再襲撃の可能性があるかを確認する情報を集めてほしいとのこと。また、さらわれた修道士レオシンの救出も依頼されました。昨晩の敵の強さが身に染みているPC達でしたが、依頼を受けて前金でポーションや鎧を揃えると、町を去った襲撃者達の追跡に取り掛かりました。

  • 「昼間は弱気」
  • 「ピカ強い」

途中で落伍者達を襲撃して捕虜から情報を得ました。敵は岩山に囲まれたキャンプを本拠地にしているとのこと。また岩山の周囲の地形は険しく、近づく道には検問所が設けられているとのこと。PC達は最近連中の仲間になったゴロツキのふりをして岩山に近づくことに決めて前進します。

検問所の殺意あふれる守りに恐怖しながらも無事に通り抜けることができたPC達。次回は岩山に近づくところから冒険再開です。

夢は警告だったのだろうか。グリーネストに危険を伝えるのが一足遅れてしまったことが悔やまれる。今から私にできることをしよう。狂信者たちの企みを突きとめ、破滅を防ぐのだ。

(この記事は10月19日に書きました)